従業員によるネット炎上 教育の徹底が唯一の対策 を日経MJに寄稿しました。

 またもご紹介が遅くなってしまいましたが、先週末、日経MJ「ECの波頭」に寄稿しているコラムが掲載されましたのでお知らせします。
 今回は、問題提起として最近のツイッター炎上騒動を新聞読者向けにまとめてみました。
 残念なことに、この記事を書いた後に、従業員ではない顧客による炎上騒動とかも乱発して、もはや違う社会問題になりつつある気もしますが、ご参考まで。


 7月中旬にローソンの従業員がアイスクリームケースの中に入った写真を投稿したことが問題となってから、類似の出来事が次々にメディアを騒がせている。
《ポイント》
(1)飲食店やコンビニ店員の悪ふざけによる炎上事例が続いている。
(2)今後の課題は自社で類似の騒動が起こるのをいかに防ぐかにある。
(3)類似のトラブル防止には社員教育の徹底が唯一の対策だといえる。
 これ以降も類似の飲食店やコンビニエンスストアの従業員やアルバイトによる炎上騒動は、ファミリーマート、ミニストップ、バーガーキング、ほっともっと、丸源ラーメン、ブロンコビリーなどに及んだ。メディアで報道されていないボヤ程度のものを含めると、実際にはもっとあり得るだろう。
 続きは日経新聞のサイトでご覧ください。
130829nikkeimj.png

ブロガーサミットで私が表現したいのは、「ブロガー」は特殊な存在ではなく、車を運転する「ドライバー」と同じで、選択してるかしてないかの違いでしかないということ。

 いよいよ、恐ろしいことにブロガーサミットまであと一日となってしまいました。
 お陰様で先日の「どうせやるならブログバトルサミットとか、ネット炎上サミットの方が盛り上がるんじゃないかというご提案に対するお返事」という記事以降も、いろんな方にブログ10周年のイベントなんだから、こんなことやって欲しいとか、ブロガーサミットと言うからにはかくあるべき、というご意見を頂戴していて、ハードルの高さにイベント前うつ状態になりつつある今日この頃ですが。
 参加頂く方に誤解の無いように、今回のブロガーサミットを企画した私の個人的なブロガーサミットの目標を書いておきたいと思います。
130807bloggersummit_header.png
 ここしばらくの長々した私の記事を読んで頂いている方なら何となく伝わっていると思いますが、私が今回のブロガーサミットで密かに目標にしているのは、「ブログ」とか「ブロガー」を勘違いしている人たちの誤解を解きたいということです。
 もちろん、もともとがブログ10周年という文脈から始まったので、当然歴史振り返り的な文脈があり、そこから企画が始まったのは事実です。
 最初に私が明確に今年ブロガーサミットをやるとブログに書いたのは昨年12月のブロガー忘年会のころ。
12月19日(木)のブロガー大忘年会では、来年のブログ10周年に向けて何をやれば面白そうか、是非意見を聞かせて下さい。
 この頃は「ブロガーばかり300名ぐらい集めたブロガーサミット」と書いてますから、思えば遠くまできたもんです。
 多くの方々に助けて頂き、会場の規模を1000名規模に倍増してしまった段階で、コアなブロガー中心で10周年を祝うという文脈は私にとってサブテーマとなり、10年続いたブログやブロガー的なものの面白さを、もっと多くの人に分かってもらうにはどうすれば良いか、もっとブロガー的な人を増やすにはどうすればいいのか、今後10年をもっと面白くするにはどうすればいいか、というのが私のメインテーマになっています。
 まぁ、今振り返ると同じようなことは一応、AMNが6周年を迎えた2月にも書いてるんですけどね。
AMNは本日6周年を迎えることができました。今年はブログ10周年の年でもありますので、ブロガーサミットとか全国ブロガーツアーとかやりたいと思ってます。手伝って頂ける方募集中です。
130822blogger1.png

 10年前から、ブロガー的な人がもっと日本でも増えればいいな、と妄想してきた私にとって、ずっと課題としてひっかかっているのは、私の「代表取締役 ブロガー」という肩書の名刺を見た人とかが、よく私に発する下記の二つの発言です。
A:「ブログとかやってみようかと思ってるんだけど、今更感ありますよね」
B:「ブログとかやろうかなと思ったことはあるんだけど、私には無理だと思うんだよね」

続きを読む ブロガーサミットで私が表現したいのは、「ブロガー」は特殊な存在ではなく、車を運転する「ドライバー」と同じで、選択してるかしてないかの違いでしかないということ。

どうせやるならブログバトルサミットとか、ネット炎上サミットの方が盛り上がるんじゃないかというご提案に対するお返事  #ブロガーサミット

 やまもといちろうBLOG方面と、ウェブはバカと暇人のもの方面から、立て続けに剛速球のスルーパスを頂きましたので、丁度良い機会なので今回のブロガーサミットの位置づけについての思いをブログに書いておきたいと思います。
「ブロガーサミット」とかってのを8月24日に徳力基彦さんが開催するみたいです: やまもといちろうBLOG(ブログ)
130820blogger0.png
まもなくブロガーサミット2013!山本一郎さんが別企画を考えたので、オレも入場料5000円イベント考えたぞ – ウェブはバカと暇人のもの
130820blogger3.png
 今年は、成り行きで「やまもといちろう×イケダハヤト対談イベント」の仲介をさせてもらったこともあり、なんか初対面の人にまで「栗拾いの人だ」とか言われることが増えてしまい、どこぞでネットバトルとかすれ違いの議論が炎上してたりすると、「徳力さん、このイベントいつ企画するんですか」とか言われることも意外に多くって、めっちゃ戸惑ってるんですが。
 せっかくの機会なのではっきり宣言しておきます。
 実は私はネット上の炎上案件ってあんまり興味ありません。
 前にブログにも書きましたが、やまもとさんとイケダさんの対談の仲介を買って出たのは、二人ともと面識があって、ウォッチしていたのもありますし、ただの平行線の議論にならないで欲しかったというのが凄い大きかったのが正直なところで。
 一部の人に当日司会が喋りすぎだと批判されてしまったように、ノーガードの殴り合いになるのを楽しみにしていた方々の期待とは逆の体裁のイベントにしてしまったのが実際です。
 でも、やまもといちろうBLOGの影響力ってやっぱり本当に凄くって。
 あのブログ記事一発で、見事に私はネット炎上大好きな火中の栗拾いと思われちゃってるんですよね。
 いや、もちろんああいうノーガードの議論は好きなんですよ。
 好きなんですけど、ネットバトルとか炎上が好きなんじゃなくって、ウォッチしている人と人のかみあってる議論が好きなんです。
 平行線の罵倒芸とか水掛け論とかじゃなくて。
 何でなんでしょうね。
 上手く説明できないんですけど。
 もちろん、私も人並みには炎上案件には興味ありますし、それなりにウォッチもするんですけど、どちらかというとそれは分析対象であって純粋に炎上ウォッチ自体を楽しんでるわけじゃないんですよね。

続きを読む どうせやるならブログバトルサミットとか、ネット炎上サミットの方が盛り上がるんじゃないかというご提案に対するお返事  #ブロガーサミット

なんで私はむやみやたらと無茶なイベントの企画ばかりしてしまうのか #ブロガーサミット

 いや、昨日の記事を書いてても思ったんですが、本当忙しい時って何故か無性にブログを書きたくなってしまうんですよね。何でなんでしょうね。
130807bloggersummit_header.png
 ということで、随分先だと思って気を抜いていたブロガーサミットまでついに10日を切ってしまって衝撃を隠しきれない今日この頃ですが、ツイッターで落合さんから頂いたこのコメントで発生したモヤモヤが、どうしても心から消せないので、ブログを書いて解消したいと思います。


 
 「集まって何になるのか、よく分からない」
 いや、深い指摘ですよね。
 正直、ブロガーサミットを企画している私自身が、今回のブロガーサミットを企画すること自体にどういう意義があるのか正直分かっていません。
 まぁ、分かっていないから企画している、と言う方が正しいのかもしれません。
 何が起こるか分からない出会いが起こるのに期待してるんですよね。
 私が今回のようなイベントを企画するようになったきっかけは、ほぼ9年前に遡ります。
 忘れもしない2004年5月29日(土)
 CNETでブログ連載をしていた梅田望夫さんを囲むオフラインミーティングが開催されたんですよね。
オフラインミーティングとLOOP連載記事転載のお知らせ:梅田望夫・英語で読むITトレンド  
130815blogger0.png
 当時の私は、2003年に何度かブログを挫折したものの、梅田さんのブログの影響を受けて三度目の正直でライブドアブログにブログを開設したばかりの頃。
 ネット業界に知り合いはほとんどおらず、おそるおそる申し込んだのをよく覚えています。
 で、参加してみて凄い衝撃を受けたんですよね。
 ニュースサイトでブログ連載しているような人が来日するわけだから、セミナー形式で梅田さんとは言葉交わせないのかなぁと思い込んでいたら、全然フラットで。
 結構ガチで梅田さんと議論させてもらった記憶があります。
 おまけに、自分の周りに座っていた人が、同じくCNETで連載してた渡辺聡さんとか
有名ブロガーの金子順さんとかで。
 僕からしたら有名人の入れ食い状態。
 おまけにそれぞれ雲の上の存在かと思っていたら、意外に気さくにフラットに話してくれて。
 たまたま、参加者の人の中に始めたばかりのブログを認識してくれている人もいて。
 ある意味、自分も書き手側の1人であることを認識させてもらったり。
 
 こういう場所って、講師の先生の話を、参加者の私たちがありがたく拝聴するトップダウンの場所だ、と思い込んでいた典型的サラリーマンの思考回路だった自分が、「あれなんか違うぞ?」と、ブログ的、SNS的なフラットな関係をようやく理解し始めたきっかけになったイベントでした。
 そうそう、今グリーの副社長をしている山岸さんが、このときCNETの編集長でこのイベントの仕切りをしてたんですよね。懐かしい。
 本当にこのイベントは自分の中で価値観が変わる大きな出来事でした。
 まぁ、その辺の価値観変化の話は、過去にいしたにさんに赤裸々にインタビューしてもらっているのでこちらを読んでもらうとして。
無理矢理クチコミを生もうとしてはダメ/徳力基彦さんのブログ論
130815blogger1.png
 で、こういうフラットな場所での出会いって、結構後につながるんですよね。

続きを読む なんで私はむやみやたらと無茶なイベントの企画ばかりしてしまうのか #ブロガーサミット

低学歴か高学歴かは、ソーシャルメディア炎上の原因とは全く関係なくて、要は「カッコつけたがり」かどうかの問題だと思う。

 ブロガーサミットの準備が佳境に入ってきていて、関係ないブログ記事とか書いている場合ではない状況ではあるのですが、どうしても気になってしまったので勢いでブログ書きます。
 先日の「コンビニや飲食店の冷蔵庫バカ写真炎上騒動が連鎖し続ける背景にある8つの要因」という記事を書いたこともあり、なんとなくその周辺の記事を横目で追っていたんですが。
130814enjyo0.png
 個人的に非常に残念だなぁと思っていたのが、一部の人たちのバカな行為の背景についての議論が、いつのまにか低学歴と高学歴の議論になって、低学歴な人はバカな行為をするのは仕方が無い的な流れになっている面があることです。
 多分、この議論のきっかけは、24時間残念営業さんの「うちら」の世界 の記事で、「低学歴の世界」という表現が使われたからだと思うんですが。
 24時間残念営業さんでも最初に「どうオブラートに包んでもうまく表現できないだろうから、あえて露骨な言葉を使う。」と断ってから使われていて、あくまで高学歴と低学歴の対比のために使ったというよりは、「彼ら」の世界を表現するために使ってると思いますが、やっぱりこういう対比の言葉って一人歩きしやすいんだなと改めて思います。
 24時間残念営業さんの記事の後に低学歴論が加速する背景になった記事としては、おそらく下記の二つの記事が連鎖したのが大きいんだと思います。
私のいる世界→追記の記事2つあります – ひきこもり女子いろいろえっち
130814enjyo2.png
低学歴と高学歴の世界の溝
 二つの記事は本人の実体験に基づいている記事で、私自身も読んで非常に納得してしまったし、こういう事実はあるんだと思いますし。
 これはこれで、日本が抱えている問題に対する問題提起として、重要な議論だなと思います。
 
 とはいえ、今回の炎上事例の連鎖反応を、学歴と紐付けて語るのは違うと思いますし、この流れでそういう文脈ができてしまうのは良くないと思います。
 自分の書いた記事も勘違いされていると嫌なので、このブログごときで書いても伝わらないかもなぁとは思いつつも、書いておきます。
 とか長い前置き書かなくても、シンプルな話として分かりやすいのは、丁度タイムリーに出てきた昨日の下記の記事でしょう。
USJ迷惑行為で送検された大学生――”余罪”を次々に告白
 ここ最近は、飲食店冷蔵庫系の炎上事例が連鎖しているので、バカな行為の写真アップの象徴はローソンの炎上事例が象徴となっていますが、実はその2ヶ月以上前に大きな話題になっていたのがアトラクション系の迷惑行為です。
 で、この行為を行っていたのは神戸大生。低学歴か高学歴かの分類で言えば明らかに高学歴ですよね。
 実際5月にはこんな記事が掲載されています。
USJで集団迷惑行為の常習犯!神戸大のバカ学生
USJ迷惑騒動で分かった大学生の”低レベル”――次々と明らかに
130814enjyo1.png
 「神戸大のバカ学生」とか「大学生の低レベル」ですからね。
 低学歴・高学歴の分類で言うと、高学歴側の人たちが実際には同様の「バカな行為」を存分にやってるわけです。
 どうしても他に表現する言葉が見つからなくて私も「バカな行為」とバカという単語を使っているので、バカ≒低学歴と脳内変換されやすいのも問題なのかもしれませんが、こういう社会的にバカな行為をするかどうか、というのは学歴とは何の関係も無いという良い証拠です。

続きを読む 低学歴か高学歴かは、ソーシャルメディア炎上の原因とは全く関係なくて、要は「カッコつけたがり」かどうかの問題だと思う。

ブログ書くのってお金目当てでしょ、という誤解をいまだにしている人たちには、今すぐお金欲しいならバイトの方がよっぽど効率良いと、声を大にして言いたい今日この頃。 #ブロガーサミット

 まぁ、正直このタイトルだったらツイッターに書き捨てても良かったんじゃないかという気がしないでもないのですが、先日の「なぜ、私たちはブログを書くのにわざわざ貴重な時間を使うのかという問いを、ブログ10周年の今年だからこそ改めて考えたい」という記事の流れで、日頃から言いたくて言えなかったことを、勢いでここで書いておきたいと思います。
 最近はさすがに減りましたが、一時期私がブログを書いているという話をすると良く言われたのがタイトルに書いた「ブログ書くとお金もらえるんでしょ?そんなに儲かるの?」という誤解です。
 
 まぁ、2006年頃にいわゆるブログ一記事一本書くと数百円もらえる「ペイパーポスト」的な手法が流行ったので、その印象がいまだに強いのか。
 昨年のステマ騒動で、ブログを書いている人たちはお金目的に記事を書いている人が多いという印象が残念ながら強くなってしまったのか。
 アフィリエイトとかGoogle Adsenseのようなネット広告の知識が中途半端にあって、アフィリエイトが儲かると思ってるのかどうか知らないんですが。
 はっきり言って、お金を儲けようと思ってブログ始めるのは、収入がほとんど入らない苦行期間が長いので正直全く薦められない、というのは多くの人の共通認識だと思います。
 もちろん、コグレさんが出しているプロブロガー本も、先日8月9日に続編が発売されたばかりですが。
 テクニックとしてアクセスアップをする方法はまとまっていますし、収入が得られることも明記されていますが、同時にコグレさん達は一番大事なことは「ブログを楽しみながら長く続けることだ」と明確に書いてるんですよね。
 
130812blog1.png

続きを読む ブログ書くのってお金目当てでしょ、という誤解をいまだにしている人たちには、今すぐお金欲しいならバイトの方がよっぽど効率良いと、声を大にして言いたい今日この頃。 #ブロガーサミット