「クラウド「超」仕事法」は、野口悠紀雄さんがクラウド時代の仕事術について書かれた書籍です。
献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
この本では、野口悠紀雄さんならではの視点で、クラウド時代の仕事術について考察されていますので、特にアナログとクラウドの融合した仕事術について考えたい方にはヒントになる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■紙を残すのではなく、写真メモを残す
■断片的情報の処理システム
・アイディアメモ:編集
・保存メモ:どこにいても、すぐに見られること
・破棄できるメモ:すぐに入力できること
■「人の時間を盗むのが犯罪と考えられないのは、まったく不合理なことである」(ナポレオン)
カテゴリー: 読書メモ
グーグル ネット覇者の真実(スティーブン・レヴィ) を読むと、グーグルという会社の特殊性の背景が見えてくると思います
「グーグル ネット覇者の真実」は、創業期から現在に至るまでのグーグルの歴史をまとめた書籍です。
献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
グーグルの歴史を分析した本というと、ジョン・バッテルが書いた「ザ・サーチ」や、佐々木俊尚さんの「グーグル – Google 既存のビジネスを破壊する 」などが有名ですが、実はこれらの本が出版されたのは2006年。
もう5年以上も前の話なんですよね。
当時のグーグルは何と言っても「検索」の会社で、不気味なネット全てを飲み込んでいきそうな雰囲気を醸し出していた会社でしたが、5年たってフェイスブックに攻められる側になっているというのは、実にネット業界の栄枯盛衰を考えさせられます。
この「グーグル ネット覇者の真実」は、「ザ・サーチ」以上に深くグーグルという企業の創業の歴史、創業者の正確やグーグルの文化の謎に深く迫っており、特に創業者二人がうけた「モンテッソーリ教育」がグーグルの文化に大きな影響をあたえているという指摘や、「グーグルの製品はマシン主導であり、マシンによってつくられている。」というマリッサ・メイヤーの発言など、とかく謎の会社として語られがちなグーグルを理解するためのヒントに満ちた本だと言えます。
広告ビジネスの着実な展開や、中国を巡る騒動など、グーグルの強さを改めて痛感させられる話から、意外なグーグルの弱さを感じるストーリーまで、相当丁寧に行われた取材に裏付けられた歴史本と言えますので、グーグルという会社を理解したい方にはオススメの一冊です。
ちなみに「フェイスブック 若き天才の野望」とあわせて読むとさらに今後のグーグルとフェイスブックの正面衝突について、いろいろ想像が広がって面白いんじゃないかと思います。
【読書メモ】
■「たとえ失敗したとしても、完全に失敗するようなことはめったにない」(ラリー・ペイジ)
■「あなたの重要度は誰にリンクされているかで決定されるが、あなたが誰にリンクしているかも、あなたの重要度を決定する。すべては円のようにつながっている」(ペイジ)
■グーグルにとって検索のライセンス契約で得られる最大の利益は使用料ではなかった。最大の収穫は、ヤフーと組むことで従来よりはるかに多くのユーザーとデータを得られたことにあった。
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メディア化する企業はなぜ強いのか(小林弘人)は、自社メディアの可能性を掘り下げたい方にオススメです。
「メディア化する企業はなぜ強いのか」は、「新世紀メディア論」などの著書でも知られる、こばへんこと小林弘人さんの書籍です。
献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
この本では、これまで様々なメディアの立ち上げに携わってきた小林さんならではの視点で、企業のメディア化について考察されています。
企業のメディア化の重要性というのは、トリプルメディアの分類が行われるようになってから改めて強調されることが多くなっているように思いますが、一方であまり体系的に自社メディアの部分を掘り下げている本はなかったように思います。
そういう意味でこの本は、自社のメディア化の可能性について真剣に考えたい方には、参考になる点が多々ある本だと思います。
【読書メモ】
■核になる話は、実はかなり普遍的なこと
それは80年代インターネットが無かった頃からあまり変わっていません。
ひとつの形にこだわらず、あらゆる情報配信とその特徴にあわせてコミュニケーションの方法論を変えること
■ユーザーとの絆を深める究極のマーケティング
・企業自らがかつての出版社や放送局のようにメディア化
・自社の伝えたいことをコンテンツ化して発信
・それをソーシャルメディアの波に載せてユーザーに届ける
新世紀ITビジネス進化論 (中村伊知哉)
「新世紀ITビジネス進化論」は、中村伊知哉さんがラジオ番組で行っていた対談を元に書き起こされた書籍です。
献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
この本では、日本の各業界を代表する方々との対談とあわせて、中村さんならではの視点で各業界の未来の考察がされていますので、日本の未来を真剣に考えたい方には参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■マスメディアは、なぜ通信と放送の融合に熱心になれなかったのだろうか。
答えは簡単。マスメディアが上手くいっていたからだ。
■2010年の日本における電子書籍市場は670億円。アメリカの電子書籍の市場は300億円。
電子書籍先進地より、黒船騒ぎをしている国の方が大きいのだ。
ただ670億円の売上の内訳を見てみると、75%がケータイのマンガで、しかも多くがボーイズラブだという。
明日のメディア(志村一隆)
「明日のメディア」は、以前ブログでもご紹介した「ネットテレビの衝撃」を書かれた志村一隆さんが今後のメディア環境の変化について考察している書籍です。
献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
この本では、コミュニケーションとコンテンツという視点からメディアの未来が考察されていますので、メディア産業に関わる方はもちろん、メディア産業周辺の新規サービスを検討中の方にも参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■出版社は、雑誌を直送することで、エリア、年齢、職業、性別などの読者情報を把握していたのです。そして、その属性情報がクルマや飲料、不動産など広告を出す企業にとって貴重であり、雑誌の広告枠が高く売れたのです。
■地デジ移行後のメディアの未来3段階
・コンテンツを提供するメディア企業の合従連衡
・IT系新規プレーヤーと既存メディアの広告、有料ビジネスを巡るプラットフォームの争い
・グローバルに展開するプラットフォームとコンテンツホルダーが存在する新たなメディア空間
ソーシャルシフト (斉藤徹)
「ソーシャルシフト」は、タイトル通りソーシャルメディアによって引き起こされるパラダイムシフトについて書かれた書籍です。
献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
この本では、斉藤さんならではの視点で米国や日本の事例を元に、ソーシャルメディアによる変化を考察されている上、日本の代表的なソーシャルメディア担当者のインタビューもありますので、ソーシャルメディアがもたらす変化について未来を見据えて考えてみたい方には参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■ソーシャルメディアは、情報洪水の中から人々が「知っておくべき情報」を浮かび上がらせるフィルターの役目をしているわけだ。
■九電やらせメール事件
生放送の前日6月25日、ソーシャルメディアはこの問題を見つけ出し、知る人ぞ知る情報として拡散していたのだ。元となったのはブログ記事による告発だ。
■United Breaks Guitars
ムービーはたちどころに視聴者の共感を得て1000万回以上も再生された。そして彼は有名ミュージシャンとなる。一方でユナイテッド航空の株式は、動画投稿後の3週間で10%も急落。