生き残るメディア死ぬメディア (まつもとあつし)

4048702297 「生き残るメディア死ぬメディア」は、タイトル通り著者のまつもとあつし氏がメディアの未来について考察している書籍です。
 献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 この本では、ニコニコ動画やYouTube、GYAOなど様々な事業者の方々のインタビューも掲載されており、いろんな視点からのメディアの未来を考えるヒントがありますので、これからのメディアの未来が気になって仕方が無い方には、参考になる点がある本だと思います。 
【読書メモ】
■いくら丹精込めて作り上げたコンテンツも、いったんネットというチャネルに乗れば、限りなく価格がゼロに近づいていき、「良い物を作って、適正な価格で売る」という従来の方法では利益を上げることは難しくなっている。
■本当の意味での出版不況は”これから”やってくる、というのが正しい認識だと考えています。
■世界の書籍のうち、20%がパブリックドメイン、70%が絶版と言われています。つまり残りの10%しか出版社は流通させていない。

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ザッポス伝説 (トニー・シェイ)

447801373X 「ザッポス伝説」は、ザッポスのCEOであるトニー・シェイが書いた書籍です。
 監訳を担当された本荘さんから献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 ザッポスの独特な経営哲学には、以前「ザッポスの奇跡」を読んでから非常に興味を持っていたのですが、この本を読むと実はそんなザッポスの経営哲学も一朝一夕に生まれたものではないことが良く分かります。
 個人的に非常に印象に残ったのは、実はザッポスの経営姿勢というのは古きよき日本の経営姿勢に似ているのではないかということ。
 書籍の最後でも本荘さんがザッポスの社員に同じようなことを言われたというくだりがありますが、実は日本企業は高度成長期やバブル崩壊を通じて、もともと持っていた日本らしい経営というのを忘れてしまっているような気がします。
 普段考えている会社内の「常識」が、本当に正しいのだろうかと疑問をもつことが増えている方には、非常に参考になる点が多々ある本だと思います。
【読書メモ】
■私たちが採用した人たちは頭が良く、モチベーションの高い人たちだったのはよいことでしたが、採用した多くの人が、お金をたくさん稼ぐことか自分のキャリアと経歴書をよくすることが動機だったのはまずいことでした。
■これまでの人生で最高に幸せを感じた時のリストを作ってみてわかったのは、幸せを感じたどの時も、お金を伴ってはいなかったということでした。
■そして考えたのが、私たちはみな、自分の属する社会と文化によって、どれほどあっけなく、自分で考えることをやめ、結局のところ幸せとは人生を楽しむことであるのにも関わらず、既定のこととしてお金がたくさんあることイコールより多くの成功と幸せだと思い込むように洗脳されているのか、ということでした。

売れない時代に売る新常識 (梅田仁)

4883384462 「売れない時代に売る新常識」は、IBMやAppleでマーケティングにたずさわっていた梅田仁さんが書かれた書籍です。
 献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 この本ではタイトルにあるように、モノが単純に売れにくくなっている時代のマーケティングのヒントがいくつも書かれています。
 普段の現場から一歩引いてマーケティングを考えてみたい方には参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■アメリカ合衆国大統領に当選して、オバマが一番最初にやったことが、この感謝のメールを一人ひとりの支持者に宛てて送信したことだった。ここに、彼の成功要因がある。
■勝ち組の法則1「共犯」 Social Involvement
■最大の欠点には、じつは最大の長所が潜んでいる
■ここで間違えてはならないのは、アップルが収益に結びつけているイノベーションとは、圧倒的なテクノロジーの差によるイノベーションではないということだ。

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ユーストリーム×ツイッター 10倍広がる活用法 (渡海啓之)

4532167574 「ユーストリーム×ツイッター 10倍広がる活用法」は、タイトル通りユーストリームとツイッターの活用法について紹介されている書籍です。
 献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 この本では基本的なユーストリームの使い方がカバーされていますので、これからユーストリームを始めて見たいがどうして良いか分からないという方には参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■ツイッターが既存のコミュニケーションよりも優れている理由
・つながる方法
・監視する仕組みが整っていること
・ハッシュタグの機能
■素人がいきなり、テレビ番組と同じようなことができるわけがありません。まずは、継続することを目指して、簡単にできる企画で始めることが肝心ではないでしょうか。

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マキコミの技術 (コグレマサト、いしたにまさき)

4844329588 「マキコミの技術」は、「クチコミの技術」や「ツイッター 140文字が世界を変える」の共著でお馴染みのコグレさん、いしたにさんが書かれた書籍です。
 献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
  
 この本は出版社こそ違いますが、二人が共著として初めて手がけた「クチコミの技術」の続編という位置づけの本。
 5年以上ブログを書き続けているブロガーである二人ならではの視点から、いわゆるソーシャルメディア時代のマーケティングのポイントを「マキコミ」という視点から描いています。
 「クチコミの技術」は、私自身、AMNに完全に活動の軸足を移すかどうか悩んでいるときに非常に刺激になった本であり、活動でした。「マキコミの技術」は、そんな二人からの続編ということで個人的にも楽しみにしていたのですが、あらためて自分がAMNで表現したかった、企業に取ってのソーシャルメディアの価値や可能性を再確認することができました。
 ある意味、ブログやツイッターを通じて周りの方々を巻き込みつつも、結果的に自分たちの想像をこえる大きなうねりに巻き込まれることを楽しんできた二人ならではの本だなぁと感じます。
 ソーシャルメディアを活用したマーケティングに携わる方に取っては、参考になる点が多々ある本だと思います。
 「クチコミの技術」や「グランズウェル」、「ビジネス・ツイッター」と合わせてお読みください。
【読書メモ】
■ここ1~2年の間に、ネット上での会話から直接リアルの行動につながることが増えています。少し前までと違い、最近はパソコンのモニターやアイフォーンの画面のすぐ先に、ダイレクトに人とつながっているような感覚があります。
■ツイッターによって日常生活に変化を感じている人は、ぼく以外にも多いはずです。身近なところでいえば、突発的な飲み会の回数が増えました。
■ツイッターでは、全員が読者であると同時に発信者でもあり、「多対多」の複雑な関係を避けることのほうが難しくなります。
■周囲を「巻き込む技術」の重要性を感じている人は多いでしょう。
 一方で、周囲にうまく「巻き込まれる技術」も無視できません。

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絶対ブレない「軸」のつくり方 (南壮一郎)

4478015082 「絶対ブレない「軸」のつくり方」は、楽天イーグルスの創業メンバーとしても知られる南壮一郎さんが書かれた書籍です。
 献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
  
 この本で描かれているのは、スポーツビジネスに携わりたいという夢を再発見した南さんがいかにして、その夢を現実に変えていったかというストーリーです。勇気ややる気がもらえると同時に、はたして自分が夢に対して120%本気で努力しているだろうか?と間違い無く考えさせられる点も満載です。
 自分の夢がなかなか実現できずに悔しい思いをしている人には、参考になる点がある本だと思います。
 
【読書メモ】
■「今の仕事を通じて、こんなにも鳥肌が立ったり、嬉しさのあまり抱き合ったり、感動して涙する瞬間はあるんだろうか?」
■「日本のスポーツ業界では、ビジネスパーソンとしての土台をしっかりとつくることはできない。まずは、ちゃんとした大企業で3年から5年修行してこい。」(ジャック坂崎氏)
■「おまえ、スポーツビジネスをなめているのか。やりたいんだったら、自分でドアを開けろ。」(ジャック坂崎氏)

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