熱いファンを見つけ出し、応援してもらう技を教えましょう を日経ビジネス・オンラインに寄稿しました。

 本日、日経ビジネスオンラインに「アンバサダー・マーケティング」のコラム連載の3本目となる「熱いファンを見つけ出し、応援してもらう技を教えましょう」が掲載されましたのでお知らせします。
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 今回は、前回のコラムの「究極の質問」でアンバサダーを見つける方法に続いて「傾聴」でアンバサダーを見つける方法についてご紹介しました。
 「傾聴」については、書籍「グランズウェル」でこのキーワードが紹介されてから、個人的にも会社としてもソーシャルメディアの最重要キーワードとしてプッシュしてきましたが、意外に実施されていない企業が多いのでもったいないなぁと思っています。
 なにかの参考になれば幸いです。
(ちなみに、お分かりとは思いますが、この強気のタイトルは私の案ではありません(笑))


 見込み客の人たちを顧客に変えるためには、どうしたらいいだろうか?
 これまで多くの企業が頼ってきたのは広告だった。広告で多くの人に商品を紹介し、顧客になってもらうという方法だ。しかし最近の先進企業が頼るのは、「アンバサダー」と呼ばれる人たちを味方に付ける方法だ。
 アンバサダーとは、熱烈なクチコミをしてくれるファンのことである。このアンバサダーを見つけ出す方法として、書籍『アンバサダー・マーケティング』で紹介されているのは、次の3つである。前回のコラムでは、「究極の質問」を使った「1 直接聞く」手法を紹介した。今回のコラムでは、「2 傾聴する」という手法を紹介していこう。
■続きは日経ビジネスオンラインのサイトでご覧下さい。
熱いファンを見つけ出し、応援してもらう技を教えましょう
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プレジデント「ネット炎上する会社、しない会社」企画でインタビューして頂きました。

 プレジデント11月18日号の「ネット炎上する会社、しない会社」企画でインタビューしていただきました。
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 なんでも特集が「謝り方のお手本」だそうで、そこの挿入コラムとしてご紹介頂いてます。
 正直、炎上系の話は、私自身が延焼しかねないのであまり積極的にはお受けしていないのですが、今回はプレジデントさんの方で、私のとりとめない与太話を整理して綺麗にまとめて頂いており、既にネットコラムも公開されているので、手元に雑誌がない方はそちらをご覧下さい。
 基本的には以前ブログに書いた下記あたりの話を、お話ししたのを整理してまとめて頂いた形になります
コンビニや飲食店の冷蔵庫バカ写真炎上騒動が連鎖し続ける背景にある8つの要因
低学歴か高学歴かは、ソーシャルメディア炎上の原因とは全く関係なくて、要は「カッコつけたがり」かどうかの問題だと思う。
 当時は、ある程度したらネット上の警察行為とかメディアの報道もあきてくるかなと思っていたのが、意外に収まらずにいろんな火種がくすぶってる感じなのが個人的には非常に残念ですが。
 この手の行為で話題になった人たちは、アルバイト先を首になるだけでなく、学校を退学になるケースも多いようなので、こういった行為は自分の人生を壊してしまうと言う認識がちゃんと広まってほしいなと切に思います。
「ネット炎上」する会社、しない会社
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アドボカシーマーケティング 顧客主導の時代に信頼される企業 (グレン・アーバン)

4901234951 「アドボカシーマーケティング」は、2006年に出版された書籍です。
 「アンバサダーマーケティング」の原著であるBrand Advocatesを佐藤達郎さんに紹介頂いた時に合わせて紹介されて読んでいたのですが、遅ればせながら書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 この本で取り上げられている「アドボカシー」は、Brand Advocatesで出てくる「アドボカシー」ともまた意味が違っています。
 Brand Advocates的なアドボカシーは、「アンバサダー」とか「アドボケーツ」と呼ばれるような企業を支援してくれる顧客を増やしていくイメージですが、こちらのアドボカシーは企業側が顧客を支援することを意味しています。
 ちなみにこの書籍の原題は「Don’t Just Relate ADVOCATE!」
 直訳すると、「関係を作るだけじゃなくて、支援しろ!」ですかね。
 このあたりの英語の定義を日本語で説明するのはなかなかに難しいですが、この本のアドボカシーマーケティングは、正直マーケティングと訳した方が近い感覚かもしれません。
 ちょっと古い本ではありますが、最近マーケティング業界でもよく話題に出てくる「Authenticity」につながる話もありますので、マーケティングの根本的な変化を俯瞰して考えたい方には参考になる点がある本だと思います。
 「Authenticity」をテーマにした本である「ほんもの」や、「マーケティング3.0」と合わせて読むのもお勧めです。
 
【読書メモ】
■アドボカシーマーケティングの「アドボカシー」とは「支援」「擁護」「代弁」などの意味を持つ。顧客との長期的な信頼関係を築くため、顧客を支援する。
■パラダイムシフト
・懐疑心の高まり
・政府による規制
・メディアパワーの低下
・過剰供給、コモディティ化、飽和
・裏切り行為に対する「罰」
■三つのマーケティング戦略
・プッシュ・プル戦略:無防備な顧客に情報や製品を押し付ける
・リレーションシップ戦略:顧客との長期的な関係を築くことによってCRMの理想を追求する
・アドボカシー戦略:顧客や見込み客に対して、あらゆる情報を包み隠さず提供する

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なめらかな社会とその敵(鈴木健)

4326602473 「なめらかな社会とその敵」は、貨幣システムPICSYなどでも有名な鈴木健さんが書かれた書籍です。
 献本を頂いていたのですが、遅ればせながら書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 なめらかな、というフレーズは以前はてなの近藤さんが確かなめらかな会社という講演をされていたことがあって、個人的にも非常に印象に残っているフレーズです。
 インターネット以前の現実社会と、これからの社会を表現する上で、なめらかという定義が出てくるわけですが、非常に哲学的でありつつ、ビジネスの世界にも関係している概念であると思います。
 現在起こっている社会の変化を俯瞰して考えてみたい方には参考になる点がある本だと思います。
 「ヒトデはクモよりなぜ強い」や「フラット化する世界」と合わせて読むのもお勧めです。
 
【読書メモ】
■膜と核
 膜:現実社会はまだまだ資源の囲い込みに満ちあふれている
 核:現実社会では中央集権的な組織に満ちあふれている
■膜や核の構造は、世界に満ちあふれる複雑な相互作用のネットワークを背景に成立している
 生命と環境の分離不能な相互作用からさまざまな人工物が生まれてくる。人工物は生命と環境の相互作用のかたちを規定する
 社会制度もそうした人工物のひとつである

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オウンドメディアで成功するための戦略的コンテンツマーケティング(ジョー・ピュリッジ)

4798130877 「戦略的コンテンツマーケティング」は、タイトル通りコンテンツマーケティングについて考察されている書籍です。
 献本を頂いていたのですが、遅ればせながら書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 ソーシャルメディアの普及により、ソーシャルメディアアカウントが一時的に注目される流れとなりましたが、実際にソーシャルメディアユーザーに企業やブランドについて話題にしてもらうためには、実はオウンドメディアが重要だというのは、最近改めて議論されるようになってきていると思います。
 私自身は、アンバサダー・マーケティングのようなアーンドメディア側、ソーシャルメディア側の立場ですが、結局コンテンツそしてブランド自身の軸が無いと、アーンドメディアだけではどうにもならない世界があると痛感する日々です。
 この本では、そんなコンテンツを軸にしたマーケティングについての考察がされていますので、改めてコンテンツの価値を考えてみたい方には参考になる点がある本だと思います。
 「インバウンドマーケティング」や「マーケティング3.0」と合わせて読むのもお勧めです。
 
【読書メモ】
■イノベーションに先立って、投資収益率(ROI)を実証するのは不可能だ(当然ながら、まだ実証されていないのだから)。同じようにマーケティングにおいて、より革新的、破壊的な成功を築き上げるには、さらなる失敗をよしとする余裕が必要だ。
■コンテンツマーケティング戦略において明確化してもいいROIの例
・売上推移のトラッキング
・コンバージョンのトラッキング
・エンゲージメントの測定
・前/後の認知度
■コンテンツマーケティングファネル
・訪問者→見込み客→販売機会→販売→顧客
・顧客→満足→リテンション→アップセル→口コミ拡散

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企業の応援団を見つける、シンプルだけどすごい「究極の質問」 を日経ビジネスオンラインに寄稿しました。

 本日、日経ビジネスオンラインに「アンバサダー・マーケティング」のコラム連載の2本目となる「企業の応援団を見つける、シンプルだけどすごい「究極の質問」」が掲載されましたのでお知らせします。
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 今回は、以前にAMNでも『ソーシャルメディアの効果測定におけるNPS®(ネット・プロモーター・スコア)の可能性』というセミナーを開催した経緯もある、「究極の質問」、ネットプロモータースコア(NPS)についてご紹介しました。
 NPSについてはコラム中に紹介したように書籍「究極の質問」や「ネット・プロモーター経営」を呼んで頂ければとお思いますが、アンバサダー・マーケティングの書籍の中でも軸として使われており、米国においてはかなりスタンダードになってきているのを感じます。
 なにかの参考になれば幸いです。


 前回のコラムでは、書籍『アンバサダー・マーケティング』で紹介されている米国の事例をもとに、広告にお金をかける代わりに「アンバサダー」と呼ばれるような熱烈なファンのクチコミの力に注目して成功している企業の事例を紹介した。こういったアンバサダーによるクチコミの力の話をすると必ず出てくるのが、「アンバサダーってどうやって見つければいいのか?」という質問だ。今回は、企業やブランドの強い味方、アンバサダーを見つけだす方法を紹介しよう。
 『アンバサダー・マーケティング』では、アンバサダーを発掘する方法として、次の三つが紹介されている。
・直接聞く――つ目の方法は顧客ロイヤリティ(忠誠度)を測る「究極の質問」をすることだ。(中略)
・傾聴する――ツイッターなどのソーシャル・メディアでの発言をモニタリングすることで、アンバサダーを発掘できる。(中略)
・観察する――顧客の行動を観察するのも、アンバサダーの発掘につながる。(中略)
――『アンバサダー・マーケティング』第16章より
 ここでは、特に詳しく紹介されている「1 直接聞く」方法についてご紹介しよう。
■続きは日経ビジネスオンラインのサイトでご覧下さい。
企業の応援団を見つける、シンプルだけどすごい「究極の質問」
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